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アリシア
アリシアが売られたのは、ルースが学校に入ってから半年後のことだった。
突然、見知らぬ男2人がアリシアの前に現れ、ニヤニヤと不気味に笑いながら言った。
「きったねぇガキだな。」
「ホントに10歳か?もっと下じゃねえのか?」
やせ細り、人並みに成長しきれていないアリシアは、年相応にみられたことは無い。
「まあ、いい。顔はまあまあだし。それなりの値で売れるだろ。」
「しっかし、世の中、とんでもねぇなぁ。親が娘売るなんてよ。」
・・・親が・・・?
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