気まぐれ神様代行人

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「んな簡単に目当ての奴が見つかるわけねぇだろ…」 「だよね。だから―」 「……ここは?」 「俺ん家」 「おっきぃ!」 「…裕福な地域はこれが普通なんだろ」 「…もっと大きい。これの何倍もな」 シキはちょっと考えてから、ナツキに言った 「それと、ここは上層…君らの言う裕福な地域でも、下層…貧乏な地域でもない」 「?」 「ここは中間…間にある、何もない地域」 不意にユキが 「…さみしいの?」 「ん?いや、もう慣れた」 「飯作ってやっから、中入ろう」 「ホント!?」 「あぁ」 「すぐできるからそこ座ってろ。他の部屋に入るなよ?」 「はぁい」 「いい返事だ。ナツキさん、一応入らないように見ててくれる?」 「…わかりました」 「はい、どうぞ」 シキはできた料理を机の上に置く 「わぁぁぁっ!」 「お腹空いているとは思うが、よく噛んで食べろよ」 「うん!」 「よし。それじゃあ、手を合わせて…いただきます」 「いただきまーす!」 アキトとユキはシキに習って言う 「…あ。ナツキさん」 「っ…!」 「ハルト君を背負ったままこっちに来てくれるか?」 「…はい」 「あ、お兄ちゃんだけズルーい!」 「ユキちゃんはご飯食べた後で、ね?」 「…はぁい」 「ここに寝かせて」 ナツキはハルトをベットに寝かせる
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