優勇戦姫

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翌日。 諒「…失礼します」 零「どーぞー、黎から話は聞いてるよ。早速説明するけどいい?」 諒・頷く 零「よし、じゃあこっち来て」 零「そこ座って」 諒「ここか?」 零「そう。そしたら優さんの手を握って」 諒「…」 零「後は、とりあえず半日、そのまま握ってて」 諒「…それ、だけ?」 零「?うん」 諒「もっとなんかあるのかと…」 零「ないない。治療は僕たちの仕事だし」 諒「そうか…」 零「…あ、もう1人の僕…黎から伝言」 諒「?」 零「"何かあったら、冷静に判断し行動を"だって」 諒「わかった」 零「じゃ、僕は仕事に戻るよー。お昼頃、様子見に来るね」 シャーッ 零「―どう?」 諒「落ち着いてる」 零「よし。傷は……っと、諒さん、ちょっと席はずして」 諒「あ、あぁ」 零「…これでよし、と。諒さん、入っていいよ」 諒「―傷、どうなんだ?」 零「まぁまぁかな。……流石と言うべきか…」 諒「流石?」 零「ん、こっちの話。それよりお昼にしよう」 諒「手、握ってなくていいのか?」 零「握ってたいのなら、そのままでもいいよー?(笑。(…その方が治りもいいしな)」 諒「…握ってるよ(苦笑」 零「……へ?やだな、冗談だよー?(苦笑」 諒「いいよ、その方が治りも早いみたいだし」 零「…有り難うっ!僕、片手で食べれ…――え?ちょっ!黎!?」 諒「ゼロ?」 黎「…だから、ちょっとだけだっつってんだろ!」 諒「…じゃなく黎さん?」 黎「―おい、諒」 諒「は、はい!」 黎「何故、治りが早いことがわかった?」 諒「え、いや…」 黎「…ただ単に、気が読める訳じゃあないな?」 諒「え?な、何の事ですか?」 黎「……まぁい……あ?ゼロうるさ…~~~っ!…俺が悪かった、代わるから待て」 零「…全く、刻じゃないのに切り替わるなんて!結局自分だって無茶するじゃんか!」 零・文句言いつつ出ていく 諒「……」
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