家持ち冒険者

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家を買い、倉庫の代わりにした。 でも内装が寂しかったから多少飾り付けはした。 備え付けのベットで少し眠る。 あまり気持ち良くなかったのが残念だ。 あまりわがままは言えないのだが。 一寝入りし、私はヴィルヴェルンという場所に向かった。 噂によると山賊が根城にしているらしい。 家を買って丁度金欠だったので、何か金になるものを失敬しようと企んだ。 大丈夫。山賊ごときに殺られる私じゃない。 ヴィルヴェルンに着くと、いきなり山賊二人に襲われる。しかし大したことは無い。 奴等は古い遺跡を根城にしていた。 中は案の定暗く、松明がいる。 松明を点けると階段があった。 降りてすぐ山賊に襲われる。手早く退け次の階段を降りようとした時。 「ブチッ」 とても嫌な音だった。急いで後ろに退く。 目の前を鉄球が過ぎる。中々危うかった。 今日は我ながら弓の腕が冴えていた。 小部屋で光る石を見つけた。綺麗だったので幾つか頂いた。 山賊の割に彼らの身なりがいつもよりよかった気がした。気のせいだろうか。 調子に乗っていたら一人を逃してしまった。奥に逃げていく。 増援を呼ばれると厄介だ。私は急いで脱出し、帝都に向かう。 たまにはこんな刺激も悪くはない。
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