記憶

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次の日、教室に入ると クラスはざわついていた。 「ソラー、転入生だって!」 クラスメイトが駆け寄ってきた。 どうやらうちのクラスに 来るらしく、女子は 朝からその話で大盛り上がり。 そんな中、チャイムが鳴り 先生が1人の男子と一緒に入ってきた。 (あっ、昨日の。) その男子は昨日アタシが すれ違った人だった。 「おはよー、今日からうちのクラスに入ることに なった蒼井君です。 みんな仲良くしろよー。 じぁ自己紹介してくれる?」 先生がその人に言った。 「初めまして。後1年しか ないけど、よろしく。」 挨拶が終わると先生が 蒼井君に言った。 「じぁ席は村山の隣だから。 あの窓際の一番後ろね。」 クラスメイトの視線を浴びながら アタシの横まで歩いてきた。
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