アーティストに神はいない

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アーティストに神はいない

筆者の記憶する中で"神"と称されたアーティストは四人いる。   ジョン レノン ジミ ヘンドリックス ロブ ハルフォード カート コバーン   それぞれが時代やジャンルのアイコンとして熱狂的なファンに崇拝されているが、内三人はドラッグをやっていたし、亡くなっている。   亡くなっても尚、ファンの心に神格化され刻まれているという意味では神なのだろうが、屁理屈を言うようで申し訳ないが神は死なないのであり、生身の人間だから死んだのである。   筆者がここで何を言いたいのかというと、アーティストもまた一人の人間であり、寝起きは不機嫌だったり便秘になったり、ピーマンが食べられなかったり、彼女に振られたり、子供の頃はいつも親に叱られていたり、鼻糞をほじっていたりするということだ。   生まれた国がアメリカやイギリスであって、その環境に育ち、文化が違うだけなのだ。   逆に私達がアメリカやイギリスに生まれたならば、近所にデビュー前のジミヘンが住んでいたかもしれない。壁の薄いアパートの隣室からやかましいギターの音が漏れることに腹を立てていたかもしれないと想像してみると、意外にロックが身近に感じることができる。
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