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仙道がそう言ったとき、何か嫌なものを背筋に感じた。
俺は思わず通信機に飛ばした手を止める。
仙道は残った左腕を震えながら上げ、奇跡的に残っていた機械のパネルを指差す。
そちらに視線を向けるとパネルが操作されるのが見えた。
すると一箇所の床が大きく開いていき、そこから半球形のガラスに覆われた機械のようなものが現れてきた。
幅1mくらいのもので、銀色の外装になにやらランプのようなものがいくつかついている。
そして、その内のランプが一つ点滅を始めた。
何の装置かわからなかった俺が眉をひそめていると仙道が笑い出した。
「ははは……私があの方から受けた命令は二つ。一つはここの死守。二つ目はもし守れなかった場合……
島ごと破壊」
「なにっ!!」
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