マッドサイエンティスト

43/67
前へ
/622ページ
次へ
高速で回転する風の刃は閃空刃で斬った部分に直撃し、今度こそ仙道の体を真っ二つに斬り裂いた。 「あ……ああ……」 仙道は小さく呻き声を上げながら、大きな音をたてて床に崩れ落ちた。 ……終わった。 体の骨も何本か。体にもかなり傷を負ったが、なんとか勝てた。 ゆっくりと仙道に近づくとなんとまだ生きていた。 しかし、明らかに虫の息だ。 「ごふっ……まさか……こんな結果になるとはな……」 仙道は口から血を吐き出しながら、小さく笑っていた。 「ああ、これで戦いは終わり。俺達の勝ちだ」 俺は総帥に連絡しようと通信機に手を伸ばす。 「……ふっふっふ……ああ、これで終わりだ」
/622ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15661人が本棚に入れています
本棚に追加