27人が本棚に入れています
本棚に追加
このお爺さん、けっこうヨボヨボである。
学生時代こそは陸上部に入ってそこそこの成績を上げていたが、引退後はそれはもう酷い有様であった。
馬鹿みたいに食って飲んでブクブクと肥えていった。
親の脛も囓りまくりながら。
ある日、そんな自分に嫌気が差して一念発起と言わんばかりに会社を興した。
これが結果的に大当たりした。
始めのうちはなかなか業績が上がらず、ひもじい生活を強いられ蓄えていた脂肪が消化されていく毎日。
そうして人並みにまで体型が戻った頃、お天道様には顔向けできないような仕事に手を染め、そのお陰でみるみる内に業績を上げていった。
最初のコメントを投稿しよう!