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行儀よく正座をし、静かに顔の前で両手を合わせる。今日は疲れも手伝ってくれたおかげで、一段と美味しく頂けそうだ。
早速と弁当に箸を伸ばしたちょうどその時。
「遅くなりましたー」
「*´▽`*」
「なっ…なんですかその満面の笑み…」
植野の多いな期待と鈴橋の少しの期待を背負った、生徒会長兼学級委員長、はんのあきが颯爽と姿を現した。
「かいちょーっ、会長会長っ!!」
購買で買ったパンを投げだし、反動で倒れかけたパックジュースを鈴橋が奇跡的反射神経で阻止した事すら気付かず、班乃のもとへと猛ダッシュした植野は班乃の双肩をつかむや否や、テンション冷めやらぬ様子であたりを見回した。
「会長っ!!転校生は!?私のために争うのは発言した珍獣はどこっ!?」
「「珍獣って…」」
強ち間違ってないかも…
班乃も鈴橋もひっそりと思ったりもしたがw
「えっと、転校生の子なら…」
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