268人が本棚に入れています
本棚に追加
「えっ…えっ!そうなの!?」
『あれ、会長どこ入るか決めてないって言ってましたよね?せーちゃんを誘うつもりだったの知ってるよねぇっ!?自己紹介で言ってたって事は、勧誘する為に部活決めてるか聞きに行った時、すでに貴方知ってたって事ですよねっ!?』
そんな戸惑いにパッと班乃へと視線を向けるが、当の本人は何処吹く風で涼しい笑顔を浮かべていた。
「そうそう、絶対文化部っ☆」
『Σ(´д`。)』
「お前が文化部?あまりイメージじゃないな」
『がっくんナイスフォロー!!』
「俺もそう思うっ!! せーちゃん絶対運動部のが向いてると思うし、それに…」
フフと意味深に笑い、少しためを入れ大きく息を吸い込んだ後、植野は声を張り上げ叫んだ。
「運動部はモテるっ!」
が…
「落ち着け植野。ここ男子校」
鈴橋の間髪入れずな冷静な突っ込みの前に植野は崩れ去った。
君はどっちの味方なんだ…
「相変わらず学君の突っ込みはブリザード級ですねぇ」
あはは、と牛乳を飲みながら呑気に笑う班乃は、完全に我関せずな傍観者体を醸し出している…
『会長っ!! 絶対この状況わざと作って楽しんでますよねっ!!?』
「…ってか、会長も文化部希望なの 知ってるなら言って下さいよー…」
朝から心待ちにしてたのに…なんだか楽しみにしていたデートが当日にポシャった気分だ。
その時…
最初のコメントを投稿しよう!