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「運動部…確かにモテるかも… 文化祭とかなら一般で女の子達来るかもだし…」
「せーちゃんっ!」
そんな不純な理由の入部は有なのか…この際入ってくれるなら、理由はどうであっても構わない。入部してくれれば、当初の理由などどうでも良くなる程、走り高跳びに夢中にさせる自信はあった。
「じゃぁせーちゃん!是非とも走り高跳びなんてどうだいっ!」
今を逃す手はない!!
ここぞとばかりに身を乗り出す。
「空を飛ぶのって気持ち良いぞっ☆」
グッと親指を立て、ついでにウィンクまでつけたのだが…
「でも、ギャップ萌って有じゃないっ!?一見運動部に居そうな活発少年…だがしかし文化部と言う知的な面も持ち合わせて居たっ!的な?」
やはり、私のために争うのは発言したやつだけある。
「めでたい頭だな…」
呆れニュアンスをふんだんに入れ、ため息と共に吐き捨てた鈴橋は最早聞く気0とでも言うように完全に昼食へと意識を向けた。
「それに、だって俺…」
そんな中、未だに諦めきれない植野は、続く安積の言葉に微かな希望を込めた。
「だって?」
今まで傍観を決め込んでいた班乃も今度は何を言い出すのかと目を輝かせた。
「だって?」
「だって俺、か弱いんだもん☆」
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