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「フ～」
入学式が終わり、俺は振り分けられたクラスで突っ伏していた。
「なんだ、まだ気にしてたのか？」
「うるへー」
光輝が話しかけてきたが(同じクラスだった)、今は相手にする気にもならない
「そんなに気にするなって、あれはしょうがねーよ」
「…それでもなぁ、俺なんか気に障るような事、したかな～？」
自分では、特に変なことしたつもりはないんだが…
「そうだな…顔が気持ち悪いのと、声が気持ち悪いのと、存在が有り得ない、って事を除けば、普通だな」
「気持ち悪いが三拍子揃ってる時点で、もう終わりだ!!」
そんなに俺は気持ち悪いだろうか？
「待て日暮、最後は気持ち悪いではなく、有り得ないだ」
「どっちでも変わんねーよ!!」
むしろ、そっちの方が酷いと思う。
「まぁ、普通にしつこかったからじゃね」
「そうか～？」
などと、他愛もない会話を光輝としているところだった。
「お～い、お前ら席につけ～」
そう言って、担任らしき女性が教室に入ってきた。
なんとなしに、目を向けた瞬間、
「っ!!」
愕然とした。
隣を見やると、光輝も同じように固まっていた。
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