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「芝久保くん、謝ってくれるの・・・?」
「謝るだけで、簡単に済む問題じゃないってわかってるけどな・・・」
「・・・ありがとう」
「は?木間にお礼言われることじゃないだろ」
「・・・・だって、謝ってくれないかと思ってたから・・・」
「・・・・そうか」
やだ・・・・。また目が合っちゃう・・・。
ドキドキしてる・・・・。
「・・・・木間、顔真っ赤だぞ」
「・・・え?いやだ、恥ずかしい・・・」
そんな私を見て、芝久保も顔が赤くなっている。
「し、仕事あるんだろ?早く行けよ・・・」
芝久保が動揺している。
なんだか、可愛らしい。
「そ、そうね。じゃあ、ね」
私は、急いで歩きだした。
かなり速く歩く。
胸の高鳴りが、止まらなかった。
何で?どうして?
あんな奴に、私、ドキドキしてんのよ・・・。
謝ってはくれたけど、私に酷い事をした奴なのに。
もしかして、この気持ちって・・・。
・・・ダメだよね・・・。教師と生徒が、そんな・・・。
でも・・・・。
私、芝久保が好き、なの・・・?
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