第一章 憧れの飛行機乗り

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昭和18年7月。 夏の日差しが差し込む中、まだ若い兵士たちはまだ訓練中であった。 毎日の厳しい訓練に耐えながら練習に励(ハゲ)んでいた。 今日は兵士全員の紅白対抗リレーである。 リレーでどちらが負けたら、全員が廊下に整列し体罰(主に精神注入棒で尻を叩かれる。いわゆるバッターである。)を受けた。 今日のリレーで勝ったら夕飯は奢り(オゴリ)になっていた。 紅組白組とも一斉に走り出した。 みんな夕飯の奢りの為に必死で走った。 全員が走り終え、結果は赤組が勝った。 白組は『今日も体罰かよ』 と憂鬱(ユウウツ)な感じになった。 昭栄は赤組に居たため体罰(タイバツ)を免れた。 夕刻、昭栄たちは食堂へ向かい走っていた。 どれくらい走っただろうか? 目の前に目的の食堂を見つけると 『全員、あの食堂に突撃ー。』 全員が食堂へ突撃したのである。
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