program 1

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俺の横を歩くこいつ。名前は椎名 鈴。保育園から高校まで、ずっと一緒、所謂幼なじみって奴だ。 明るい性格で親しみやすいから、クラスでこいつを嫌いな奴なんかいないだろう。誰とでも別け隔てなく接するし、頭はびっくりするくらいいい。だから教師からも信頼されてる。それに加え、こいつは美少女、の部類に入るらしい。俺の親とこいつの親が仲いいせいか、俺とこいつはよく一緒にいることが多かった。俺ん家に来たり、俺が家に行ったり。そんなことがしょっちゅうだったから俺はこいつを女の子だとは思えない。むしろこいつが美少女??そんな感じだ。でもまぁ顔は整ってるし、意外と肌もきれいだなぁ。なんて顔を見てると 「な~に人の顔じろじろ見てんのよ!!」 うっ、どうやらいつの間にかじろじろ見てたらしいな。やらかした。 「おまえ歯に海苔ついてるぞ。」 恥ずかしかったからとっさに嘘をついてごまかしておいた。 「えーー!!うそ、うそ、うそ!嫌だぁ!!」 そういながら手の側面で必死に歯を擦る。 「ねーとれた?」 いーっと俺に歯を見せてきた。まさかこんな気にするとは思わなかったな。やっぱりこいつも女の子なんだな。そんな気分に浸っていると 「ねー佑介とれたー?無視すんな!!!」ガシッ ああ~っくっそ!めちゃくちゃ痛い。 返答しなかった俺の脛を思いっきり蹴飛ばした。
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