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痛い。。
俺が脛を擦ってりながら嘘だったことを伝えると、もう片方も蹴られた。
だから本当痛いって。
「この野郎!少しは加減しろ!マジで痛いんだぞ。」
少し強めに言うと暴力女は、キッっと俺を睨みまくし立ててきた。
「佑介が無視したり、変な嘘つくのが悪いんでしょうが!!そんなことしなきゃあたしだって蹴ったりしません。それとちゃんと名前で呼べ!あたしには鈴って名前があるんだから!次名前で呼ばなかったらお弁当あげないから!!!」
ムスッとした顔で俺の二歩先を歩いている。
いい忘れたが、こいつ鈴の料理はめちゃくちゃ旨い。学食なんか行くより全然いいから、毎日自分の作るのと一緒に俺の分も作ってもらってる。
そこは本当に感謝だな。
ただそのせいか学校の連中から、付き合ってるのかよく聞かれる。鈴と俺ねぇ、、、そんなの風に俺は鈴を見たことないし、たぶん鈴もそうだと思う。
まぁ大事な存在ではあるけどな。
鈴にふてくされられたままだだと困る(弁当的な意味で)ので俺は鈴のご機嫌をとりながら学校までの道を進んで行った。
――――
聖マルク・クリスチャン学園。
キリスト教が母体の学校。宗教校といっても他の高校とあまり大差はないが。
校舎は四階建てで、体育館、部室棟、食堂が併設されている。
一階は職員室
二階が一年生
三階が二年生
四階が三年生となっている。
クラスは一学年六クラス。俺と鈴は二年三組に所属している。
下駄箱で俺が上履きに履きかえていると、ガシッといきなり肩組された。
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