†宝物†

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『んっ……』 ゆっくりと目を開け体を起こすとそこには 見たことない花畑があった。 幽香の花畑とは違う美しさで そこに横たわってる霊夢は何故か寂しい気持ちを感じていた。 『綺麗…でも…』 -----レイム… ゆっくりと視界が眩んでいく。 『あ…れ…?』 -----レイム! パチッ と目を開けるとさっき記憶を見ていた部屋にいた。 『夢…か』 -----レイム、タカラモノミツケタ? 『見つからないわ』 苦笑いで答え、石段から降りる。 ゆっくり階段を上がり真っ赤な部屋へ 戻る途中…。 『ん…?こんな所に文字?』 顔を近づけ見ると “寂しい”と書いてあった。 他にも“助けて”“何で” と書いてあり 何かで削った文字だった。 『あっちにも…』 辿っていくといつの間にか真っ赤な部屋についていた。 すると…。 『え?さっき…来たときは…』 真っ赤な部屋から出るとまた真っ赤な部屋にたどり着いた。 これの繰り返し…。 『で…出れない…!?』 -----ダサナイ 窓の外は黒くなっていた。 先がない闇。 『宝物探せないじゃない!』 霊夢は暫く立ち尽くしていた。
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