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~その頃、夢の中では~
ドンドンドン!
「霊夢帰らないって言ったじゃん!」
「出てきてよ!」
ある部屋に逃げ込んでいた。
『時間の問題ね…ん…?鏡?』
部屋の中には一つの鏡が掛けられ、その横にはベッド、そして壁には本棚が置いてある。
本棚には本は一切なく、空っぽのまま。
霊夢は鏡に近づき覗く。
鏡に映るのは自分ではなく、博麗神社で起きていること。
声は聞こえないが、魔理沙、文、レミリア、咲夜、紫がいるのはわかっている。
『あれは…私?』
縁側で寝ている霊夢を見、確認する。
『何で覚めないのよ』
思い切り頬をつねる霊夢。
だが痛みがあることに気付いた。
『夢じゃないの!?』
「ソウダヨユメジャナイ」
いつの間にか叩く音が止んでることに
気付いた霊夢。
ドアの向こうで、男の子が言っている。
「ユメダケドユメジャナイ」
『意味わからない…』
「ココハ“ヒトツノセカイ”ダカラ」
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