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『ふわぁぁぁ…』
大きなあくびを一つ。
背伸びをしながら空を眺める。
『いつもの朝ね…もぅそろそろ掃除しないとね』
よっと…
っと縁側から降り、箒(ホウキ)を持ち
掃除をし始める。
「霊夢~?居るかしら?」
空に穴が開き、そこから
金髪の女性が出てくる。
スキマ妖怪。
八雲 紫。
『また来たの?』
かったるそうな顔を向け
話しかける。
「来るわよ? 来ちゃダメかしら?」
『ダメね』
きっぱりと言う霊夢を横目に紫は話し始める。
「ちょっと頼みたいこ『断る』
霊夢は掃除を中断し、
神社の中へ入って行く。
「ちょっとくらい聞きなさいよ」
呆れ気味に言う紫。
少し時間がたった後に
お茶とお茶菓子を持って紫の所へ
戻ってくる霊夢。
縁側に
座り、横に置く。
『どうせ帰らないならゆっくりしていけば?』
「そうさせてもらうわ」
そんな会話をしながら
お茶をすする。
『頼みたい事ってまたろくでもない事じゃないよね?』
「ちょっと今回はふざけた異変じゃないのよね」
『そぅ…(あれ…眠くなってきたな…)』
紫が異変の話をし始めたが
霊夢は全然聞いていなかった。
いや
聞けなかった。
何故なら
夢の世界への時間が
刻々と迫っていたからだった。
聞かなきゃと思うほど
眠気が霊夢を襲い。
「って…霊夢?聞いて…」
バタンッ!
っという音をたて、
霊夢は倒れた。
「ちょっと!?って寝たのね」
紫は気付いていなかった。
すぐ目覚めると思っていた
霊夢がすぐには目覚めないことに。
そして
刻々と迫っている
異変に-----。
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