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にっちもさっちもいかない状態に、真夜中にも関わらず近所迷惑を掛けないよう極力音を立てずに、部屋の模様替えもした。
ひょっとしたら着ているものが問題なのかも知れないと思って、片っ端から色んな柄の寝間着を買い漁った。
勿論、何の変化もなかった。
今でも箪笥の引き出しには一度しか袖を通してない、何着もの寝間着がローテーションの一角を担うことなく、お蔵入りになってしまった。
……何をやってるのだ僕は。
それでも何とか眠りにこぎ着けて、漸く一件落着。――というわけでもなく、それはあくまで入口を突破したに過ぎない。
本番はこれからであって、僕を悩ませてくれる最大の要因が『夢』なのである。
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