二人静に誘われて

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夢を見るレム睡眠に突入すると、毎晩のようにあらゆる夢を見せられて、変な連中に絡まれて、強制的に依頼を押し付けられて、それでもやっとの思いで現実の世界から帰って来たのはいいが、実は大して時間は経ってなかったりするのだから、辛くてしょうがない。 基本的に夢の中にまで僕に依頼する烏賊や狸や梟など、様々な迷惑極まりない出演者らはまず嘘吐きだと思って間違いはない。 そういや飛蝗なんかも現れたりした。 夢にまで現れて、適当なことを発言してつまらないことで僕を悩ませないで欲しい。 安眠という言葉は全く無縁のものであり、だからこそ熟睡という言葉は僕の悲願、即ち夢なのである。 ――寝るのが嫌だ。
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