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「菖蒲くん。一緒に帰ろう」
授業も終わり、机の中でも整理するかと躍起になり、上着を脱いだところに無患子くんが自分から帰ろうと声を掛けてくれた。
何かあるのかな? と勘ぐりたくなる。
「いいよ、でも突然僕の机が『整理整頓してくれ病』に罹患してしまってしまったから、ちょっと待っててもらえるかな? 直ちに机の中を治療するからさ」
「うん、見てるから」
僕の行動をそんな瞳孔を見開いてまで観察しないでおくれ。
急かされてる感がして集中力が散漫になっちゃうよ。
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