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でも睡眠を取らなければ体が悲鳴を上げる。
でも寝たら悩まされる。
負の連鎖はいつまで続くのだ。
夢の中で依頼された件は一応解決をしているのだけれど、一つだけ未解決な、謎な夢がある。
酷い時は週の半分を費やしてまで足繁く通う厄介な夢が悩みの種で、未だに答えを見出せずにいる。
その夢とは、
見上げ過ぎて体が仰け反る程の高い天井。
床はひんやりとした藍海松茶の大理石に古い書物やらがそこかしこ散らかしており、足の踏み場もない。
分厚い防音壁には真っ赤な血が飛沫を浴びた後。
夢の中にいるのに嗅覚が血腥さを嗅ぎ取ってしまう。
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