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「え、そうだね。まだ馴染んだと断言は出来ないけど、別に居心地は悪くないかな? 席も一番後ろだしね。無患子くんはまだ慣れてないの?」
「ううん。そんなことはないんだけどさ、あのね……」
相変わらず口下手な無患子くん。
何を言いたいのかをこちらが察さないといけないのは常だ。ただ、この照れ具合。読み取るには少しずつ心の扉を丁寧に開いてあげないといけない。
「いいよ、無患子くんは悩みがあり、それを僕に相談したいのだね?」
図星だったのか、顔を赤く染めて無言で頷いてくれた。何だか女の子と話してるような気分だ。
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