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書物に紛れて時代を感じさせる色んな鏡も散乱しており、その中に一際眩い光を放つ高貴な鏡。
誘われるように中を覗き込むと、髪が乱れ、へたり込み、衰弱した女性の姿。
水浅葱の服を着ていることから、何かしら大罪を犯し鏡に封印されてしまったのだろう。
その謎の女性が片方の腕を伸ばし、掌から何やら重苦しく、不可解な文字を散りばめ、泡沫に乗せてこちら側の世界に鏡を介して発されている。
仁王立ちで厳めしく立つ、おどろおどろしい爬虫類の化け物に向かって。
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