公園での出来事

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無患子くんの無謀な告白の末、木っ端微塵に粉砕されたその日の帰り。 胸騒ぎが治まらない僕は帰りながら最悪なシナリオを作成していた。 この経験を今後の糧にしていけばまだしも、あまりのショックで立ち直れず早々に人生の幕を閉じてしまうのではなかろうかと、無患子くんという人間を知っているからこそ不安は膨らむばかり。 どうするか、無患子くんの家に寄るべきか否か悩んでると、公園で一人孤独にしゃがみ込み、草に向かって怒鳴り散らす際立つ怪しい人を遠目ながらも視界に入れてしまった。
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