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「えっと……」
呆然としている彼女は何処か違うとこを見て、自分自身を説得するかのように頷く。
「あなたはまだ
死んじゃいけない人だ。
僕の予感がそう言ってる」
今だに理解出来ない状況に加え、凪が不思議なことを言うので彼女は混乱しているようだった。
「じゃあ先に行きます。
お気をつけて」
そのまま少年は走り去って行った。なにはともわれユリアは生きてるらしい。
裂けたタンクトップを下まで破って固く団子状に結ぶ。
「気に入ってたのに……。
でも、生きてる。
こんなとこで止まっていられない」
少しだけ口を尖らせたあと、決意を新たに歩み始める。
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