青い紙

11/12
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
和人が眠りについた頃。 天術界、グランディス天術学校の廊下を一人の女性が闊歩していた。 しばらく闊歩すると女性は、廊下壁側にある初代校長の石像の背中に手を廻し、ボタンを押した。 すると、石像の横で、壁がうごめき、アーチが出来た。 アーチの先には、石造りの階段があり、その先には、木造の本体に、金の装飾がされた高級感溢れるドアがあった。 彼女は、石造りの階段をコツコツと登り、ドアをノックして言った。 「校長先生。いらっしゃいますかぁ?」 「ああ、露美くん。入りたまえ。」 露美は、金の取っ手に手を掛け、ドアを開いた。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!