プロローグ

3/7
前へ
/8ページ
次へ
目の前に突如現れた島。 島は全体的に薄暗く、かなり大きい。ほとんどが森のようだ。 濃霧といえど、すぐ先が見えないわけではない。 「さっきまで見えなかったぞ!?」 驚きを隠せない雅史。 「落ち着けよ親父。霧で見えなかっただけだろ。にしても…こんな島、あったか?」 雅史とは反対に、次郎は至って冷静な反応を見せたが、突如現れた島に見覚えはなかった。 「この仕事も40年…この辺りで島を発見したことはない!」 「怖いこと言うなよ……。なぁ親父、行ってみようぜ!」 ゴチッ 「いってー!」 雅史は次郎の頭を思い切り殴った。 「馬鹿息子が!魚の鮮度が落ちるだろーが!」
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加