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目の前に突如現れた島。
島は全体的に薄暗く、かなり大きい。ほとんどが森のようだ。
濃霧といえど、すぐ先が見えないわけではない。
「さっきまで見えなかったぞ!?」
驚きを隠せない雅史。
「落ち着けよ親父。霧で見えなかっただけだろ。にしても…こんな島、あったか?」
雅史とは反対に、次郎は至って冷静な反応を見せたが、突如現れた島に見覚えはなかった。
「この仕事も40年…この辺りで島を発見したことはない!」
「怖いこと言うなよ……。なぁ親父、行ってみようぜ!」
ゴチッ
「いってー!」
雅史は次郎の頭を思い切り殴った。
「馬鹿息子が!魚の鮮度が落ちるだろーが!」
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