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「なッ……」 雅史はその『何か』を見た。 (鬼か……?) 2メートルは裕に超す身長に、頭部には2本の角。 一糸纏わぬその体は青。 人間でないことは確かだった。 雅史は恐れの余り、足が竦んで動けなかった。 ゆっくりと次郎に近付く『何か』。
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