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ごっ、ごひゃ……
トレーニングとして使うのって普通、二千番以降のナンバーだよねっ。五百番代なんて若いナンバー、本気で挑んでも返り討ちにされるレベルだよっ。まあ、仮想獣人だから、いざとなれば緊急停止されるように設定はされてあるんだけれど。だっ、大丈夫か?
「聞こえないの? 邪魔なの」
聞こえてるよっ。バカ琉歌っ。あっかんべーっだ!
琉歌は私たちに冷たい視線をおくりながら前方へと出る。私達はそんな琉歌を見ながらバトルスペースから降りた。
半径およそ五十メートルほどの黒い円形の形をしたバトルスペースが琉歌を呑み込むように招き入れる。
『準備が調いました。戦闘を開始します』
琉歌の前には神話レベルの獣人、ミノタウルスが立ちはだかった。
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