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僕たちは、雨なんかに負けない
いつでも簡単に逢う事が出来る訳じゃない
だからって一年に一度っきりの逢瀬に満足…するはずも無い
「…え…」
今日、こっちで生放送やるってのは聞いてたけど(だから撮影待ちの時間に見てた)。
「…こんばんわ」
目の前にいる人物が未だに信じられず扉を開けたまま立ち尽くす。
「…かめ?
中入れてくれへんかな?」
はっ と、して中に招き入れる。
手には小さい笹の枝。
「…もう寝るとこやった?明日も早いん?」
「…や…、それは大丈夫ですけど…」
「連絡くらい欲しかった?」
「はい…、そしたら迎えに行ったのに…ついでにこんなボロボロジャージなんか…」
「えーやん!素のかめが見れて俺は嬉しいんやけど…」
そんな風に、はにかんだような照れ笑いを見せられたら何も言い返す事ができないじゃないか。
この人は何処までもズルイ。
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