ブラック茄子

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「あ~、リーダーや」 たまたま付けたTVで先輩が番組のコーナーでエステを受けているのを目撃した。 「コレや!」 若干独り言が多くなってきた横山は早く愛しの恋人がやって来る日を願っていた。 運良く、翌日にその願いはあっさりと叶った。 「…え、ちょっ、よこ?」 「ん~?ひなちゃん、どないしたぁ?」 「いや…どないしたぁ?や、無くて。素直に喜ばれへん」 「?なんでや…」 「せやかて…」 横山の視線から少しでも逃れようと身をよじらせる。 ニタニタ笑ったままの横山をギッと一睨みして 「…この金粉パック、載せる場所ちゃうやろ」 「いーや、違わんよ。山口くんがソコにも載っけとったし」 「…」 「美肌効果……ぐっ…」 言い終える前に村上の右キックがぷよぷよの腹に命中。 「あほかっ」 よこに弄られて無かったら綺麗なまんまやったわ! どこに載せたかは… 思い出して下さい。
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