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「おいおい、またかよ…」
俺のゲーム画面を見てつぶやく友達
別にそこまですごい事でもない。
ただkiaxゲームで全国ランキング一位を叩きだしただけ。
ただそれだけ。
「お前は一体なんなの?神?」
と、うるさいので
「お前大げさ」
と言ってやった。
「いや全然大げさじゃねえし!」
しょうがないから話を変える
「それよりお前は?」
「ああ、俺?まだBランクだよ」
「ふーん」
俺たちがやっているゲームはまあいわゆるシューティングゲームで、やってくる敵をどんどん倒していくというシンプル過ぎるゲームである。
世間では「クソゲー」という部類に入るらしいが俺はこの手のゲームが大好きだ。
「でもさーすごいよな!kiaxって、無料で10000以上のゲームが遊び放題だぜ?そんなクソゲーやってないでもっと面白いゲームやればいいのに…」
まあ、改めて説明するが、俺は丘崎 宏(おかざき こう)中学二年生。
そしてさっきから喋ってる奴は幼なじみの田仲 新谷(たなか しんや)
一様言っておくが新谷は俺の隣にいる訳ではない。kiaxのTG(Telephone Game)機能を使っているのだ。
つまりこの機能は「二人でゲームをしながら電話出来る」機能である。自分のゲーム画面は相手の携帯の半分に映しだされている。
新谷は違うクラス(俺は6組新谷は3組)なのでこの機能を使って遊んでいた。
「もうすぐで授業始まるからまたな!」
「おう」
相変わらず元気な奴だ。
俺はこの時kiaxが大好きだ
いや、大好きだった
―――あの日までは―――
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