俺とkiax

2/2
前へ
/5ページ
次へ
「おいおい、またかよ…」 俺のゲーム画面を見てつぶやく友達 別にそこまですごい事でもない。 ただkiaxゲームで全国ランキング一位を叩きだしただけ。 ただそれだけ。 「お前は一体なんなの?神?」 と、うるさいので 「お前大げさ」 と言ってやった。 「いや全然大げさじゃねえし!」 しょうがないから話を変える 「それよりお前は?」 「ああ、俺?まだBランクだよ」 「ふーん」 俺たちがやっているゲームはまあいわゆるシューティングゲームで、やってくる敵をどんどん倒していくというシンプル過ぎるゲームである。 世間では「クソゲー」という部類に入るらしいが俺はこの手のゲームが大好きだ。 「でもさーすごいよな!kiaxって、無料で10000以上のゲームが遊び放題だぜ?そんなクソゲーやってないでもっと面白いゲームやればいいのに…」 まあ、改めて説明するが、俺は丘崎 宏(おかざき こう)中学二年生。 そしてさっきから喋ってる奴は幼なじみの田仲 新谷(たなか しんや) 一様言っておくが新谷は俺の隣にいる訳ではない。kiaxのTG(Telephone Game)機能を使っているのだ。 つまりこの機能は「二人でゲームをしながら電話出来る」機能である。自分のゲーム画面は相手の携帯の半分に映しだされている。 新谷は違うクラス(俺は6組新谷は3組)なのでこの機能を使って遊んでいた。 「もうすぐで授業始まるからまたな!」 「おう」 相変わらず元気な奴だ。 俺はこの時kiaxが大好きだ いや、大好きだった ―――あの日までは―――
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加