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「遅い。私、仕事、終わった。」
日守は不機嫌そうに俺を見て言った。
うわぁ……待たせたこと、怒ってるな。
「わりぃって、あのガキの異思、強かったからよ。寂しい、寂しいってさ。…ただ、最後力が弱まったけど…お前、何かしたか?」
言い訳ついでに、日守に聞いてみた。
どうせまた、人間に関わりをもって何かしたんだろうけど。
「直と、いろいろ、話した。」
日守は悪びれた様子もなく、サラッと言った。
ハァ………人間と必要以上に関わることは一応、禁止されてるんだがな。
まぁ、日守は強くて優秀らしいから、大抵のことは大目に見られるんだよな。
俺がやったら処分もんなのに。
「次の、仕事、ある。行こう。」
考えごとをしていたら、日守はさっさと俺を置いて、歩いていってしまった。
ハァ………仕方ねー。
次の仕事、するか。
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