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日守は、俺のパートナーは武器が使えるらしい。
だから、日守は特別扱いされ、わがままも通る。
でも。
俺は日守が武器を使ったとこを、見たことがない。
日守とパートナーになってから五年になるのに、だ。
まぁ、日守は術だけでも天才的に強くて俺はかなわないし、異思と戦うこともないから、仕方ないかもしれないが。
天使は魂を運び、悪魔は異思を倒す。
便利上に分けられているだけで、普通はお互いが助け合い任務にあたる。
どちらが何をするかなど、別に決まってはないんだ。
なのに、日守は魂運びしかやらない。
それ以上は何もしない。
ただ、見ているだけだ。
この五年、それでも困らなかったし、別に構わなかったけど。
でも、時々強いなら戦えよとも思った。
こうして、異思との戦いに参加してきたのははじめてだ。
大抵は近くで見ているだけだった。
なのに、今。日守は術で結界をはり、俺をかばった。
「ハァ………こんなの、すぐ、倒せ。」
日守は呆れたように言うと、攻撃の術を使い、異思を倒した。
至極簡単に。赤子の手をひねるかのように簡単に。
多分、具合が悪くなくても、俺はここまで簡単に倒せない。
それくらい、強い異思だった。
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