つまらない世界、壊れろ。

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  制服のスカートは膝下までのばして。 肩まで伸びた髪の毛は2つに結んで。 極めつけに地味なメガネをかけて。 どこからどう見ても、地味な地味子だ。 事実、私はクラスでも特別目立つような立場にはいない。 先生の言うことには反発しないし、授業も真面目に聞く。 だから、先生受けも良いし、優等生とか呼ばれる立場にいる。 今だって、ハゲが目立つおっさん先生のくだらないほどつまらない話を真面目に聞いている。 説明が下手で、聞く価値もないような話しだけど。 真面目なふりして聞いてやっている。 あーぁ。つまらないなぁ。 本当に馬鹿らしい。 クラスの子らは何が楽しいのか、授業中なのにギャーギャーギャーギャーと騒いで。 無駄だろうに、先生はそれを毎回毎回注意して。 くだらない時間を過ごしていく。 本当にくだらなくてつまらない。 こんなくだらなくてつまらない世界、壊れてしまえばいいのに。 くだらない日々も、何もかも壊れてしまえば良いのに。 くだらない日々はもう良い。 平凡な日々はもう良い。 つまらない日々はもう良い! 非凡な日々が、非凡なことが、あれば良いのに。
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