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名前はおそらく女の子が日守で、男の子が月騎。
女の子のほうが立場が強そうだ。
2人は訳の分からない話しをしている。
時間をとめたとか、イシとか。頭のおかしい子らかな?
まぁ。そうだとしても。
動ける子らがいたんだ。
私以外、みんな止まっちゃって動かなくなったと思ったけど。
頭のおかしい子らでも、いないよりはマシだ。心強い。
私は声の主を探した。
───いた。
長い黒髪の白ワンピースの女の子と、所々が跳ねた短い頭の、全身真っ黒な男の子。
2人とも地味な顔立ちをした私と違って、綺麗な顔立ちをしている。
すれ違ったら、百人が百人振り返るほどの綺麗な顔。
この2人が私以外に動ける子。
「あなたたちは誰ですか?」
私は2人に聞いた。
そういえば。ここは私のクラス。
何でクラスメートじゃない、知らない子がいるんだ?
「………日守、何で?」
私を見て、男の子は驚いて、女の子に聞いた。
何で驚かれなきゃいけないのよ。
おかしいのは今ここにいる、あなたたち2人だ。
「異思の、力。今回の異思、破壊する、だけ、じゃない。普通、じゃないことが、主に、起こる、望んでる。」
女の子は言う。
訳の分からないことを。
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