イジメの始まり…

5/5
前へ
/14ページ
次へ
ポタッ… あれ…また涙が出てきた…? どうし……て 「佐倉さん…無理してるでしょ…? あたしは、助けるから…頼ってくれないかな?」 優しさが胸に染みる 「飯田さん…」 「歌菜…だよ? 歌菜って呼んで?李音…ちゃん…」 李音と呼ばれた瞬間 防波堤が破壊された気がした ただの自分の名前なのに… 「うっ…うわぁぁぁっ!! 歌菜ちゃんっ…あたしっ…こんなに弱かったっけ…? あたしはっ…負けたくないっ… 冬達を変えて見せるっ!」 絶対に変える…大好きだから… 「あたしは協力するから、よろしくね」 「うん!」 「じゃあ授業が始まるから。 李音ちゃんについては先生にうまく言っておくからね」 そして彼女は保健室を出た -廊下-歌菜side- 「ぷはっ…楽しいわー 笑っちゃう」 あんな子あたしが相手にするわけないじゃない 七海様の為よ… 「よくやってくれたわね 歌菜」 「はい、すべては七海様の為に…」 「よろしい。では、私は失礼」 ちょっと…理不尽かも… だけど七海様に仕えていれば、私は大丈夫なんだから… 負けない、 冬なんかには絶対っ!! 一番のお気に入りになるために…
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加