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ポタッ…
あれ…また涙が出てきた…?
どうし……て
「佐倉さん…無理してるでしょ…?
あたしは、助けるから…頼ってくれないかな?」
優しさが胸に染みる
「飯田さん…」
「歌菜…だよ?
歌菜って呼んで?李音…ちゃん…」
李音と呼ばれた瞬間
防波堤が破壊された気がした
ただの自分の名前なのに…
「うっ…うわぁぁぁっ!!
歌菜ちゃんっ…あたしっ…こんなに弱かったっけ…?
あたしはっ…負けたくないっ…
冬達を変えて見せるっ!」
絶対に変える…大好きだから…
「あたしは協力するから、よろしくね」
「うん!」
「じゃあ授業が始まるから。
李音ちゃんについては先生にうまく言っておくからね」
そして彼女は保健室を出た
-廊下-歌菜side-
「ぷはっ…楽しいわー
笑っちゃう」
あんな子あたしが相手にするわけないじゃない
七海様の為よ…
「よくやってくれたわね
歌菜」
「はい、すべては七海様の為に…」
「よろしい。では、私は失礼」
ちょっと…理不尽かも…
だけど七海様に仕えていれば、私は大丈夫なんだから…
負けない、
冬なんかには絶対っ!!
一番のお気に入りになるために…
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