5人が本棚に入れています
本棚に追加
李音side
まぁ…中学のイジメは想定の範囲内だったけど
まさか自分が…
それも相手は幼なじみなんて…
「ふふっ…あはははっ笑っちゃうよ…」
でもあたしの目からは雨が降る…
だんだん雨足は強くなり…
「うぇっ…ふゆぅ…ど…どうしてっ…」
「冬の事は諦める事ね…」
「え…」
顔を上げるとそこには七海ちゃんの姿が
一瞬、険しい表情が見えたけどすぐに
「だって冬は裏切り者じゃん?
あたしは李音の味方だって!」
はぁ…もうなんかヤダ…
七海ちゃんは嘘付いてるんだから…信じちゃだめだ…
「教室出るからから…どいて」
「きゃっ…」
「なにやってんの?七海を突き飛ばした訳?」
「冬…」
パシッ
と乾いた音が教室に響き渡る
「…ったぁ…」
「本当にアンタって最低ね。
死んじゃえばいいんだ」
「死んじゃえって…」
「事実だよ」
事実…
死んじゃえばいいんだ
が…事実
死んじゃえばいいんだ…
死んじゃえ…
シンジャエ…
「いやっ!!」
最初のコメントを投稿しよう!