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それから二人にしては珍しく他愛の無い話をし続け、自分達の新教室に向かいました。
――――――――――――――
ハル:「幸運ね、また同じクラスよ。」
ハルは悠斗の顔を見てニヤリと笑い、そう言いました。
悠斗:「お前が言うとそう思えねぇよ。………あ、ここか。さてさて、新しい学期の始まりだ。」
そう言いながら、扉の取っ手を掴み、扉をスライドさせます。
ガラガラ………
柚子:「あ、ハル!おはよー!」
凜:「早乙女さん、おはようございます。」
ハル:「おはよう。」
いつもの三人官女が勢揃いです。
海:「あ、悠斗!」
翔太:「何だ………もう怪我が治ったのか。」
こちらは悠斗の友人(笑)の二人、久しぶりに登場です。
しかし、悠斗はその二人を見て、喜ぶ様子も見せず、ただ拳を握りしめます。
悠斗:「お前さ……怪我して、しばらく会えなかった友人に言う言葉がそれか?」
翔太:「会えなかったって言っても、メールはしただろ?」
プッツン。
何かが切れる音です。
ガンデレ武士道の言葉を借りるとすれば………
「堪忍袋の緒が切れた!!許さんぞ!!」
悠斗:「お前らの入院患者に送るメールは「彼女出来ました!!」って色ボケた内容なのか?!」
そうです、この二人は悠斗の入院中にめでたくリア充に化けました。
リア充爆発。
海:「だって………報告はしなきゃ…ね?」
そう言いながら、海は翔太の顔を見ました。
悠斗:「だからって、入院中の初メールは報告か?!有り得ないだろ?!もういい!お前達なんか知らん!」
悠斗は自分の椅子に座り込みます。
翔太:「怒るなって………」
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