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時が流れるのはあまりにも早すぎて
気づけば、俺らは高校2年になっていた
「そーやっ♪」
「なんだよ、直。」
「また同じクラスだったよ♪」
「またかよ」
腐れ縁の俺らは万年同じクラス。すっげぇ確率だよな。
「俺らもついに高2だよ!そろそろ青春しよーぜ☆」
「…直」
「ごめん」
「…お前は自由に恋をしていいんだ。ムリに俺に合わせんな」
「奏夜…」
お前は自由に人を愛せばいい。
俺に構わず、人を愛せ。
「いつかさ、奏夜を受け止めてくれて、支えてくれて、尚且つ、奏夜を愛してくれるコが現れるといいね」
そんなやつ、いねーよ。
いたとしても…
「俺は誰も愛さない」
お前以外を俺は愛せない。
「葵!!早く!!遅刻しちゃうよ」
「待ってよ、那智!!」
春が告げる新たな出逢いは
もうすぐそこまでやって来た。
―――――俺らの物語が始まる。
――――あの桜の約束を、星空を、君は覚えてますか?
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