第九章 明楽と学都の意地

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「スキル発動 狂想曲‐カプリッチョ‐」 水切のタクトは自らへと向かってきている閃光をビシっと指した。 そしてそのままタクトをドッペルの逢条学都へ向ける。 ゴッドブラストは勢い衰えず、ベクトルだけが変更され、ドッペルの学都に襲い掛かった。 ――あれはプレイヤーだけに使えるワケじゃないのか! 学都は驚愕を隠しきれず、ドッペル学都はゴッドブラストを直撃、光の粒となって消えてしまった。 「スキルの威力が高いのか……偽物の耐久力が少ないのか……まぁ、関係無いか」 ――後は幻想曲‐ファンタジア‐を発動するだけ……。 「…………」 「どうしました?もう攻撃はしないんですか?」 水切は学都に攻撃をさせようとわざとらしい挑発をした。 「気付きませんか?貴方が私の描く『5芒星』の中心にいることに」 ――は? ――5芒星? 水切は辺りを見渡した。 地面に謎の紋章が5ヶ所、水切を中心に展開されている――。 「な……なんだこれは!いつのまに――」 「――下準備は完了しました。 奥義発動 シャイニングブラストォ!」
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