第九章 明楽と学都の意地

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「ちっ――面倒ですが、こちらも攻撃に回るとしま――」 「「魔法発動 ゴッドブラスト」」 ――お!? 2人の学都は同じスキルを発動し、水切を挟み撃ちにした。 幻想曲‐ファンタジア‐は魔法を無効化出来るが、あくまで1対象。 挟み撃ちでは片方しか打ち消すことが出来ない。 ――避けるしか……! 水切は巧みなでんぐり返しで学都のWゴッドブラストを回避した。 ――片方の逢条学都は狂想曲‐カプリッチョ‐で闘いに参加できないようにしないと厄介でしょうがない……。 しかしそっちに気が行くと今度はもう片方の逢条学都のゴッドブラストを注意できなくなる。 ――くそ!私の職業は一対一なら負けないのに……なんてことだ! ――こんな変な野郎に振り回されるなんて……。 ――……そうか、終わらせてしまえばいいのか。 ――茶番は終わり。もうこれでフィニッシュだ。 「スキル発動 前奏曲‐プレリュード‐」 水切は突然、何の前触れもなくスキルを発動した。 しかし、何かが変わるわけでも起こるわけでもなく、平穏な数秒が流れた。 「……?何をしたのかは分かりませんが……。 魔法発動 ゴッドブラスト!」 水切に再び閃光が襲い掛かる。
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