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―――--
ドカッ!バキッ!
今夜もそんな音が路地裏に響く…
そして、なにも映さないその瞳で倒れている男達を見下ろす女…?
…いや、男の姿があった。
―――--
はぁ~…
どうもケンカを始めると加減が利かなくなる…昔はこんなことなかったのに…
そう思いながら空を仰ぎ見たが、この都会で星が見えるはずもなく…
そこにはただ淀んだ空気が流れるだけだった…
さて、もうひと暴れしてから帰ろうかな…と思って止めていた足を進めた。
この時すぐに帰ればよかったのにと後で何回も思うことになるとは、今の俺は知らない…
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