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太郎は診察を受けていた。
医者は頭を捻るばかりで深く考えこんでいる。
「先生、どうなんですか?」
しびれをきらした太郎は医者に尋ねた。
医者は明らかに戸惑いながら
「信じられない。こんなの診たことがない。」
と繰り返し、スッと太郎の目を見つめ呟いた。
「しいて病名をつけるのならば、突発性なぞかけ症とでも呼びましょうか」
太郎は見たり聞いたり話したりしているとき突然頭になぞかけが浮かんでくる症状に悩まされていた。
現に医者に診てもらってる際にも
「病院とかけてメールととく、その心は、どちらも受診(受信)がつきものだ」
「医者とかけてあの人は亡くなりましたととく、その心は、診断(死んだん)です」
「医者とかけて洗剤ととく、その心は、女医(ジョイ)の存在もあるんです」
というなぞかけが次々と浮かんでいた。
そのことを医者に告げると医者はため息をついた。
「ため息とかけて、喘ぎ声ととく、その心は、疲れたら(突かれたら)でます」・・またなぞかけが浮かんでいた。
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