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翌日、居酒屋に太郎はいた。
増田とあうのは半年ぶりだった。
大学時代の友人で卒業して三年たった今でもこうしてたまに会っている。
「元気だったか?」快活な性格の増田がにっこり話しかける。
「それが元気じゃないんだよ。実は…」
太郎は増田に突発性なぞかけ症のことを話し始めた。
初めは真剣に耳を傾けていた増田だが、最終的には「あっはっはっ嘘だ!そんな病気あるわけないじゃん」と一笑にふした。
「嘘じゃないんだ」
「じゃ証拠みせてみろよ」
「この話とかけてホームスチールととく、その心は、本当(本盗)なんだ」
「あれ?」一瞬たじろぐ増田。
「本当とかけて、ドジャースの監督って前ヤンキースの監督だった人?ととく、その心は、その通り(トーリ)なんです」
「ええ?!」驚く増田。
「トーリ監督とかけて名前ととく、その心は、名将(名称)と言えるでしょう」
「ちょ、ちょっと待てよ」太郎の畳み掛けるなぞかけに完全に面食らっていた。
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