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お前はもう自由になったじゃない。
ならどうして、潤んだ目をしているの?
お前はもうあの人から解放されたんだよ。
でもどうして、不安そうなの?
お前が言ったんだ。
このままじゃいやだ。
もっと自由になりたい。
あいつから離れたい。
じゃあ、なんで、
「なんで泣くの?」
結ばれたしるし。
指にはめていたリングを無理矢理とったら
返して、って不安そうに。
だからイラッとして、
海に投げ飛ばした。
そしたら、泣いた。
「なんで‥なんでこんなことするの‥?」
もう、涙と鼻水でぐちゃぐちゃ。
あ~あ、かわいい顔が台無し。
あ、俺のせいか。
「桜井が言ったから」
「何も、言ってないよ!どうして?!あれは‥大切な‥っ」
海側に向いて、海に突っ込んでいく。
おっとっと。
流石に危ないと思って桜井の腕を掴んだ。
「放せよ!馬鹿!鈴木なんてだいっきらい!!」
俺の目はおかしいかな。
桜井が顔を振るから飛び散る涙がキラキラして見える。
「そんな口悪かったっけ?」
グイッと引き寄せてやる。
「エラそうに‥っ!?」
ふわふわ。
甘い香りがした。
柔らかいものにあたる俺のもの。
胸を押してくるもので深くはできなかった。
けれど、
抱き締めたら、
背中に周る手。
「‥ごめんね」
嫉妬だよ。
かず。
大丈夫。
泣かないで。
「桜井の大切なものちゃんとあるから」
握り拳を、咲かせた。
桜井の目は見開いた。
投げたふりするなんて、
俺もまだまだですね。
終わり。
ああん。さくがかわいいっ//←きめぇ。
縛れてないと不安なんだろ~?
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