救出Ⅱ

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俺は盛一を立たせて、竜二を捜した。 倉庫の場所は直ぐに分かった。 「竜二? 俺だ! 居るなら出て来てくれ。」 扉がゆっくり開く。 「孝之。 それに盛一。 ありがとう。」 竜二が弱々しくお礼を言う。 「仲間だろ!」 俺は竜二の肩を叩いた。 「さっきの銃声?」 俺と盛一は黙ってしまった。 その沈黙で竜二は理解したのだろ、 「本当にありがとう。 2人が来てくれて良かった。 親父達もきっと感謝してるよ…。」 優しくするなよ。 責められたら方が、よっぽど楽だ。 俺も盛一も涙を堪えられない。 もちろん竜二も。
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