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俺は盛一を立たせて、竜二を捜した。
倉庫の場所は直ぐに分かった。
「竜二?
俺だ!
居るなら出て来てくれ。」
扉がゆっくり開く。
「孝之。
それに盛一。
ありがとう。」
竜二が弱々しくお礼を言う。
「仲間だろ!」
俺は竜二の肩を叩いた。
「さっきの銃声?」
俺と盛一は黙ってしまった。
その沈黙で竜二は理解したのだろ、
「本当にありがとう。
2人が来てくれて良かった。
親父達もきっと感謝してるよ…。」
優しくするなよ。
責められたら方が、よっぽど楽だ。
俺も盛一も涙を堪えられない。
もちろん竜二も。
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